はじめる。

初めましてこんにちは。

「お菓子がないならご本を読めばいいじゃない。」

そんな子どもだったのです。

寂しさも悲しさも喜びも全て指先から始まった。大きすぎる飴玉のようにそれは時々私の息を詰まらせた。

覚えていたいと思ったのです。私が指で心に導いた物語たちを。私を育てた物語たちを。


はじまりはじまり。