＜１８冊目＞ 祖母と二人で暮らしたことがある。二年程。その頃のことをなんとなく思い出す。あの年代を生き抜いた女の人、独特の匂いが「おばあちゃん」からする。 一緒に野草を採りにいったこどもの頃のことを思い出した。青々しい草の匂いと触れると痒く…

＜１７冊目＞ わたしにとってはある意味「暮らしの手帖」『シャンデリアの上には、かやをかけました。ーほこりがたまらないようにね。』全く以てその通り。初めて沖縄に行った時、迷いに迷ってこの本を持っていった。ビーチで読もうと思ったのだ。その頃私は…

めっちゃ時間空いてもうた。読んでいないわけじゃない。ただそういえば読書感想文とか超絶苦手だった。誰がどんな本を読んで、どんな感想を持とうと勝手じゃないかと思っていた。ええと。なんでそれやのに。と思うんやけど。自分の偏りを知りたかった。自分…

＜２０冊目＞ 夫と「物語においての救い」について語ったあと。「救いのないのが救いだ」っていう私に夫は得意げに笑って言った。「終わりがないのが終わりだ」はいはいジョジョジョジョ。 救いがない状況に安堵してしまうのはいつからだろう。どうせ物語な…

＜１９冊目＞ なんてリアルなんだろう！って思ったのはもう２３歳の頃でどうにもこうにも「あの頃」には戻れなくて、わんわん泣いた。それ以来、私にとって大切な一冊。簡単なことをわざとわかりにくくまわりくどく語っている、そのやり方にぎゅんときた。そ…