2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

さくらの唄

<14冊目> これもどうしても欲しかった。 後半の展開が怒濤過ぎ。 でもこういうことは案外どこでも起きてることだと思う。規模こそちがっても。最終回が救いに充ちていて好き。 救われるには徹底的に堕ちきらないとね。「なんにせよ楽しきゃいいと思うの。…

奇子

<13冊目> どうしても欲しかった。 奇子がとても悲しい。この時代の閉塞感を私は知らなければならないと思う。生き残ったのがゐばと奇子ってのがね。もうね。

ヴィヨンの妻

<12冊目> 祖母の家には大きな大きな本棚があって、それをただ眺めるだけで私はとても幸せだった。小さな頃から。いい匂いがした。古くて湿ってでも暖かい。私が生まれて初めて読んだ太宰の作品だ。 祖母の本棚の中で知らないタイトルのなか、これだけ背…

仔猫のスープ

<11冊目>本を忘れたので、呑んだ帰りに古本屋で衝動買い。 やっぱ生きてる人間の方が怖い。 ほんで女の敵は女だね。 って思う私もきっと誰かの敵なんだろうなあ。

眠れる美女

<10冊目> とても好き。 とにかく艶かしい。そして生々しい。 15歳で初めて読んだとき、私はこういう館に勤めたいと思った。「眠れる美女」として。 それがダメなら、女将になりたかった。「片腕」も凄く好き。控えめでこってりとしたエロい感じがね。…

風立ちぬ

<9冊目> これまた久々の再読。 空気感がいい。本当に山の匂いがしてきそう。 理想の生活。守ってもらいつつ、たった二人きりで。静かで清らかで。いじらしい女にわたしはなりたい。

猫と庄造と二人のおんな

<8冊目> 面白かった。久々に読んだ。 何といっても言葉遣いがいい。耳が覚えてるってあるんだなあ。登場人物がはっきりと目に浮かぶ。 いやあ、この品子のイヤミっぷりったらない。そら、追い出されもするだろう。猫は天真爛漫で自由気侭な生き物なんかじ…

西の魔女が死んだ

<7冊目> 好きじゃなかった。 私はこどもの問題はこども自身が解決するべきだと思ってる節がある。 おばあちゃまはとても素敵だけれども、どれも当たり前のことだし、彼女がイギリス人である必要がわからない。日本のばあちゃんだって捨てたもんじゃないっ…

どろろ

[rakuten:book:10459606:detail] どろろ(2) (秋田文庫) [ 手塚治虫 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 文庫 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 606円どろろ(3) (秋田文庫) [ 手塚治虫 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > …

三四郎

<5冊目> 実は今まで読んだことなかった。 おかんがとにかくこの「三四郎」なる人物を毛嫌いしていて、「読む必要はない」とまで言っていたから。私の読書の偏狭ぶりは私の性質もあるだろうけど、大いに母の影響もあると思う。 だからか、面白くなかった。…

ダンス・ダンス・ダンス

<4冊目> 再読。なんとなく。 ユキが母親に抱く感情が、私が父親に感じる感情と同じでなんか笑っちゃった。 どんだけ幼いんだ私は。五反田君がどうしてもそれほどいい男とは思えない。なんでも経費で落ちるそんな時代があったんだね。

君が降る日

<3冊目> 微妙。というか軽すぎる。 もっと若い頃に読んだら、それなりに感情移入することが出来たかもしれないけれど、どうも納得できないし釈然としない。 登場人物がみんな綺麗すぎる。もっとドロドロしてるしもっといやらしい。もしかしたらそこをきれ…

Fの記憶

<2冊目> 思ってたのと違った。 書評ではかなり期待したんだけどな。 Fの不気味さが全く生かされてなかったように思える。 好みじゃないと言えばそれまで。