N.P

N・P (角川文庫)

<15冊目>
とても大切な小説。
いつ読んでも泣きたくなるし、新しい発見がある。この世界は私の理想。

私は萃みたいに生きたいけど、風美の立位置なんだと思う。ずっと。

「ありんこの観察みたいに、私たちのこと、夏休みの宿題みたいに、見物してるでしょう。」

萃のセリフはいつでも胸の深い所でしんと光る。

「物語じゃない人生なんて。」

「そういう解けない自己暗示を、人は呪いと言うのよ。きっと。」