1〜10

眠れる美女

<10冊目> とても好き。 とにかく艶かしい。そして生々しい。 15歳で初めて読んだとき、私はこういう館に勤めたいと思った。「眠れる美女」として。 それがダメなら、女将になりたかった。「片腕」も凄く好き。控えめでこってりとしたエロい感じがね。…

風立ちぬ

<9冊目> これまた久々の再読。 空気感がいい。本当に山の匂いがしてきそう。 理想の生活。守ってもらいつつ、たった二人きりで。静かで清らかで。いじらしい女にわたしはなりたい。

猫と庄造と二人のおんな

<8冊目> 面白かった。久々に読んだ。 何といっても言葉遣いがいい。耳が覚えてるってあるんだなあ。登場人物がはっきりと目に浮かぶ。 いやあ、この品子のイヤミっぷりったらない。そら、追い出されもするだろう。猫は天真爛漫で自由気侭な生き物なんかじ…

西の魔女が死んだ

<7冊目> 好きじゃなかった。 私はこどもの問題はこども自身が解決するべきだと思ってる節がある。 おばあちゃまはとても素敵だけれども、どれも当たり前のことだし、彼女がイギリス人である必要がわからない。日本のばあちゃんだって捨てたもんじゃないっ…

どろろ

[rakuten:book:10459606:detail] どろろ(2) (秋田文庫) [ 手塚治虫 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 文庫 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 606円どろろ(3) (秋田文庫) [ 手塚治虫 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > …

三四郎

<5冊目> 実は今まで読んだことなかった。 おかんがとにかくこの「三四郎」なる人物を毛嫌いしていて、「読む必要はない」とまで言っていたから。私の読書の偏狭ぶりは私の性質もあるだろうけど、大いに母の影響もあると思う。 だからか、面白くなかった。…

ダンス・ダンス・ダンス

<4冊目> 再読。なんとなく。 ユキが母親に抱く感情が、私が父親に感じる感情と同じでなんか笑っちゃった。 どんだけ幼いんだ私は。五反田君がどうしてもそれほどいい男とは思えない。なんでも経費で落ちるそんな時代があったんだね。

君が降る日

<3冊目> 微妙。というか軽すぎる。 もっと若い頃に読んだら、それなりに感情移入することが出来たかもしれないけれど、どうも納得できないし釈然としない。 登場人物がみんな綺麗すぎる。もっとドロドロしてるしもっといやらしい。もしかしたらそこをきれ…

Fの記憶

<2冊目> 思ってたのと違った。 書評ではかなり期待したんだけどな。 Fの不気味さが全く生かされてなかったように思える。 好みじゃないと言えばそれまで。

ニシノユキヒコの恋と冒険

<一冊目> 今年最初に読みきった小説。ニシノ君にとてもよく似ている男の子を知っている。一人。とてもいい子でいつも女の子の影がある。この子は愛されることに慣れてるんだろうなと思っていた。最初は。 でも結局、誰かの「特別な男の子」像に自分を当て…